
小さくても使いやすい。
小さいから使いやすい。
小さいことも使いやすさ。 当たり前のようなことかもしれませんが、それを教えてくれたお財布です。
使いやすさを追い求めてようやくできあがった長財布。もっと使いやすくするにはどうしたらいいだろうかと考え続けていく中で、
小さいのも欲しい、コンパクト版も欲しい、といったお声をちらほらと見かけるようになりました。
小さくするというのはメーカーの私達からすれば、もちろん簡単なこと。ですが、お財布が小さくなるということは、収納箇所が減る。お札は折らなければならない。小銭も取り出しづらくなる。
ずっと目指していた「ふとした瞬間の使いやすさ」から、むしろ逆行してしまっているのではないだろうか。長財布が使いやすいという声をいただければいただくほど頭を悩ませました。
こうやって悩んだときは決まって声を聞きに行きます。スタッフはもちろん、近所の皆さん、実際に長財布を使ってくださっている方々。多くの方に聞いたこともあって、いろいろなお話を聞くことが出来ました。
お札に折り目を付けたくない。小銭が少し出しづらい。なんて予想していた声。
一方で、ポケットにすんなり入る。(小さいから)カバンを選ばない。あんまりカード使わないから十分。見た目がスマートで良くなったなんて声も。 実際に声を聞けてからの職人は早かったです。
お札が折れる。それなら折れないようにと、小銭入れの箇所の長さを少し短くすることでお札が曲線で入るように。
小銭が出しづらい。それなら出しやすくなるようにと、小銭入れの深さを少し浅くしてあげることで、取り出しやすくなるように。
小さいことによる良さも多くあると実感できたからこそ、長財布と同じ革、同じ作りにしながらも全く異なる使いやすさのお財布が出来上がりました。
キャッシュレスの時代であったり、はたまた流行りであったり。 お財布に求めるものも人それぞれの中、このお財布とご縁を結んでいただけたなら、本当に幸せです。



