
紳士の持つ財布。
英国からの最高級ギフト。
1つの完成された財布が出来上がりました。
職人から手渡されたお財布を初めて見たとき、瞬間的にそう感じました。
こんなことを書くと、販売しているからだと思われるかもしれません。ですがそれでもいい、と思えるくらいの財布が出来上がりました。
きっとそれは、ブライドルレザーそのものが持つ
革そのものの良さに加えて、この革の歴史を少し知っていたからだと思います。
このお財布を見たときの感動が少しでも伝わるように、ブライドルレザーの歴史をお話させてください。
そもそもブライドルとはなんなのか。
それは馬のクツワ、手綱といった馬の頭部につける馬具の総称で、この馬具に使われる革、ブライドルレザーの歴史はなんと14世紀まで遡ります。
英国にて騎手や貴族のために作られたのが発端で、雨の多い英国の気候にあわせて革の耐性を上げるために、ロウ引き加工を革に施しました。
それが今、ブライドルレザーと呼ばれるようになったのです。このブライドルレザーを作るには18週間、4ヶ月半と
通常の革の3倍以上かかる期間に加え、作業の難しさや手間も通常の工程以上にかかります。
そんな手間隙をかけて作られているからこそ、
革は強く、しなやかで、美しさを纏って生まれてきました。
表面に浮かび上がる白色。これこそがそのロウであり、このロウに特別な思いを込めて「ブルーム」と名称をつけて呼ばれていたりします。
ただ浮かび上がっているわけではなく、使っていくうちに
革に馴染み、革の味わい深さを出す手助けをしています。白色が消えていくということは、それだけ深みを増していっているということです。
こうして長い時間とともに生まれてきた革を使ったお財布は、見ただけで伝わる革の良さに加え、内装にも深い色の革を差し色として入れ込ませていただき、男性が持ちやすい作りにしております。
改めて、言います。
本当に良いものが出来ました。
実際に当店にお越しいただけたお客様の皆様から「実際に見たほうが絶対にいい、めっちゃいい財布」とお声をいただけるほどなので、自画自賛だけではないと思っています。
ぜひ、実物を見ていただけた際に同じような感動を味わっていただければと思います。